「エリザベス女王がマスクなしで会話！コロナが嘘だから！」はデマ

デマの内容

次のような画像または動画を出して

エリザベス女王やその周囲の要人たちがマスクをしてないのはコロナが嘘だからだ！

と主張する人がいますが、デマです。

説明するのも馬鹿馬鹿しいですが（笑）、エリザベス女王や要人達はすでに新型コロナワクチンを打っているから、大丈夫なんですね。

さらに付け加えると、イギリスの人達はマスクが嫌いだからですね。

１枚目の画像は、２０２１年６月１１～１３日に英コーンウォールで開かれた先進７か国首脳会議（Ｇ７サミット）で女王や首脳たちが会談している様子です。

こちらの記事に書かれている通り、事前にワクチンの接種を済ませています。

２枚目の画像は、２０２１年１０月１９日にイギリスのウィンザー城で開催されたレセプションで、女王がゲストを迎えている様子です（記事が出たのは１０月２２日）。

すでに分かっていることなのでわざわざ書かない記事が多いのですが、こちらの記事には「女王はワクチン接種済み」と記載されています。

日本とイギリスのワクチン接種率は、いずれも７０％を超える高いものになっています（１０月２１日時点）。

しかし、デルタ株の出現以降、ワクチンを接種済みであっても、マスク着用などの感染対策を続けたほうが良いと言われています。

ですが、前述したように、イギリスをはじめとした欧米の国々では、歴史的理由などもあって、マスクを嫌がる人が多いようです。これとは対照的に、日本では、マスクに抵抗が無い人が多いようです。

どちらの国も同じようにワクチン接種率が高いのであれば、マスク装着の有無による違いは起きないのでしょうか？

両国の新型コロナ感染者数の違いを比較してみましょう。

こちらは、１０月２１日現在の日本とイギリスの（１００万人あたりの）感染者数の比較です。ものすごい差が生じているのが分かります。

こちらは死者数の比較です。イギリスは、ワクチンの効果だと思いますが、感染者数と比較して死者数はかなり抑えられていますね（とはいえ日本と比較すると非常に多い）。

日本とイギリスの感染者数の差が、すべてマスクのおかげとは言えないと思いますが、マスクによる感染対策が非常に有効であることを示しているのではないでしょうか。

「カメラが無い場所で首脳同士が密着してるからコロナは嘘」はデマ