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「インフル患者は1週間で “200万人” だからインフルのほうが問題だ」の嘘

「インフル1週間で「200万人」2週連続で「警報レベル」超え」という上のようなニュース画像を出して「新型コロナよりもインフルエンザのほうがよほど問題だ」と主張する人がいますが、これは正しい比較のしかたではありません。

比較している年、条件がまるで違う

まず、その画像は、下記に示すように、2016年2月のニュースのものです。新型コロナが発生して問題になったのが2019年末から2020年以降なので、比較している時期が全く異なります。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000068694.html

2020年は、日本および世界中の国々で歴史上前例のない感染対策が行われた年です。そのため、インフルエンザを始めとした他の感染症の患者が激減しました。

「今季インフル患者、ようやく1000人超え:2020年9月からの24週間で」

https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00867/

大規模な感染対策が行われた日本の今期のインフルエンザ患者数は1,000人ほどです。

そんな中でも新型コロナは感染拡大を続け、世界の中では感染者が少ないと言われる日本でさえ、新型コロナの感染者の数は51万人に迫っています。

 

(参考)他国の感染者数

・アメリカ:3,119万人

・ブラジル:1,348万人

・インド:1,335万人

これは新型コロナの非常に強い感染力を示すものであり、「インフルと比較すれば大したことが無い」などとは決して言えないことを示しています。

まとめ

日本のみならず世界中で感染対策を行った同じ年の条件で比較すると、

  • 新型コロナの感染者数は51万人超
  • インフルエンザは1千人ほど

これは新型コロナの感染力の大変な強さを示していると言える。なお参考までだがアメリカの新型コロナの感染者数は3千119万6千121人。

ちなみに2016年のインフルの国内死者数は調べてませんが、2019年までの平均的なインフルの死者数は年間3千人ほどでした。

新型コロナによる死者数は(世界では少ないほうの日本ですが)約1年ですでに1万300人ほどです。

「感染者数」は「患者数」ではない?

新型コロナの「感染者数」とインフルの「患者数」を比較するのはおかしいという指摘がありました。

「患者」というのを Wikipedia で調べると下記のように定義されています。

これを見る限り、新型コロナの「感染者」を「患者」と呼んで良さそうです。

ですが、ここはあえて譲って、別の数値で比較してみようと思って調べてみました。現在まで(ほぼ1年間)の国内の新型コロナの「死者数」+「入院中や療養中の人数」+「退院や療養解除となった人数」の合計を調べてみたんです。これなら、ほぼ、「この1年間の新型コロナの患者数」と考えて良いですよね?

その数を合計すると58万8,089人となりました。あれ? 前述の「感染者数51万人」よりも多くなりましたよ。

前述の「新型コロナ感染者数51万人」は4月11時点のデータなので、それが現在(5月2日)ではさらに増えて58万人になったのだと思います。つまりこの記事で最初に書いた新型コロナの「感染者数」は、新型コロナの「死者数」+「入院中や療養中の人数」+「退院や療養解除となった人数」と(ほぼ)同じ意味と考えて良いようです。

 

ちなみに「陽性者」と「感染者」を同一視するのはおかしいという議論もありますが、それはこちらの記事で「新型コロナの場合は “陽性者” と “感染者” を同一視して差し支えない」と主張させていただきます。

インフルエンザが週に200万人なら、同じ条件のとき新型コロナは?

同じ条件で比べてみましょう。日本中で感染対策が徹底された年のインフルエンザの感染者数は1,000人、新型コロナの感染者数は51万人。

インフルエンザ1,000人 × 2,000倍=200万人です。

つまり、インフルエンザ感染者数200万人のとき、新型コロナ感染者数は51万人 × 2,000倍=10億2千万人になります。日本の人口をぶっちぎりで超えちゃいましたね。もちろん単純計算なので現実となれば複雑な要素が絡み合うので違うのでしょうけれど。

新型コロナの致死率はインフルエンザの3倍以上(2021-01-26)

新型コロナの感染が広がり始めた頃は「インフルエンザのほうが新型コロナよりも致死率が高い」と主張する人もいましたが、1年が過ぎた現在、致死率は新型コロナのほうが3倍以上高いことが明らかになっています。

https://consumer.healthday.com/b-12-18-covid-19-is-far-more-lethal-damaging-than-flu-data-shows-2649775789.html

米ワシントン大学セントルイス校の調査

致死率はインフルエンザ患者群の5.3%に対してCOVID-19患者群では18.6%。

フランス国立保健医学研究所(INSERM)の調査

入院死亡率は、COVID-19で16.9%、インフルエンザで5.8%。

日本の状況

なお、日本の場合、インフルエンザで亡くなる人は、例年約3千人ほどです(2019年までは。2020年はゼロ??)。

新型コロナの死者数は日本で感染者が初確認された日から丁度1年ほどで3,821人でしたが、インフルエンザと異なり、まだ日本中に感染が広まってない時点からのカウントなので、同じ条件にした場合の死者数は遥かに多くなるはずです。

なお2021年5月10日時点では新型コロナの死者数は累計で10,981人になっています。

実は、他の病気の数値と比べる意味はない

陰謀論者・デマッターの話に乗ってここまで書きましたが、実は他の病気の感染者数や死者数と比べる意味はありません。

陰謀論者・デマッターは、新型コロナの事実から目をそらさせるために、過去のインフルエンザの感染者数だけでなく、様々な病気や事故の犠牲者の数値を持ち出して比較しようとします。ガンによる死亡者数、肺炎球菌による死亡者数、etc.

でもちょっと待ってください。仮に、新型コロナが他の病気の感染者数や死者数と比べて少ないとしても、だから「感染対策やめましょう」とはなりませんよ。これから適切な対策を講じれば防げる犠牲者・死者を防ぎましょう、と言ってるんですよ。いま目の前に重傷者・重症者がいて、病院に運べば命が助かるのに、「ガンで死ぬ人のほうが多いからその人は放っておきましょう」とはなりませんよ。

既存の病気(ガン、肺炎球菌、インフル、ect.)については、人類はその犠牲を無くそう・減らそうと何十年/何百年/何千年と努力し闘ってきました。その結果が今の犠牲者の数です。

できる対策をしてきた既存の病気と異なり、新型コロナとの戦いは始まったばかりです。苦しむ人や亡くなる人を無くす・減らすために、講じるべき対策はまだまだあるのです。

何の感染対策もせずに、できる対策を放棄して、指をくわえて見ていたら、他の病気に上乗せされる形で、新たに年間数十万人の死者を出す可能性があるのです。それは感染対策を疎かにしたアメリカ(トランプ政権)の死者数やブラジル(ボルソナロ大統領)の死者数、そして油断をして大惨事になったインド等を見れば明らかです。

 

 

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