デマと知りながらデマを垂れ流している悪質かつ不審人物が多数います。騙されないように気をつけてください。

「感染症の分類を5類にすれば医療崩壊しなかった」はデマ

「新型コロナの感染症の分類を(2類相当から)5類にすれば医療崩壊しない(しなかった)」と主張する人がいますが、デマです。

2021年2月13日より分類変更

新型コロナは、2021年2月13日より「指定感染症の2類相当」から「新型インフルエンザ等感染症」に変更されました。この変更により、より厳しい措置(協力命令・入院勧告・罰金・政令による1類相当の措置等)が可能になりました。

医療崩壊が起きた理由

医療崩壊が起きた理由は次のようなものであり、これは感染症の分類を5類へ変更したからといって解決するような問題ではありません。

ベッドの問題

  • 新型コロナ患者は5倍、10倍、100倍というペースで増えていくが、ベッドはそのペースで増やせない(感染者を増やさないことが重要)
  • 新型コロナの重症者は長期入院となるケースが多く、ベッドが長期間ふさがる(新コロの症状は無症状~重症まで千差万別)
  • 新型コロナの入院待機者が多数いて、ベッドが空いてもすぐふさがる
  • 新型コロナ患者がある程度回復しても、他院が院内感染を恐れて受け入れてくれない
  • 新型コロナ患者を受け入れた場合の風評被害を恐れる病院が多い
  • 新型患者を受け入れた場合のクラスター発生のリスクを恐れる病院が多い(病床単位の閉鎖、病院の閉鎖)

よく重症ベットを増やせば良いという意見をお聞きしますが、尤もですが現実的ではありません。
感染者は1000人に数名
10倍にも100倍にも増える可能性がある。
重症ベットを10倍はおろか2倍にもできません。コロナ以外の診療もやめて良くてもできません。
だから、感染者数を抑えなきゃいけないのです。

https://twitter.com/kuramochijin/status/1385223770588139523

転院調整に関する改正感染症法

転院調整については、2021年2月13日に施行された改正感染症法で、知事が医療機関などに感染患者の受け入れ協力を要請した場合に従わなければ勧告できるようになり、正当な理由なく拒否した場合は病院名や施設名を公表できるようになった。

人材・設備の問題

  • 日本は病床数だけをみると他国と比較して多いが、医師、看護師が分散するため、重症患者の受け入れが難しい
  • 新型コロナ対応病床は看護・介護度が高いため、通常病棟よりも多くの看護師を要する
  • 新型コロナの重症者対応はICU(集中治療室)が必要なため、多くの医療スタッフが必要になる
  • 医院が新型コロナ患者を受け入れるためには、空調やゾーニングなどの工事が必要
  • 新型コロナの患者を受け入れるには、スタッフのトレーニングが必要
  • 新型コロナの患者を受け入れるには、ウイルス感染症の集中治療を行える医師、看護師、技師が足りない。呼吸器の専門医が足りない

負担増の問題

  • 新型コロナ患者を受け入れる医療機関は従来の様々な患者も診なければならず負担が増加する
  • 新型コロナの患者を受け入れると、感染の危険性から病室掃除や患者の買い物等も病院が代行しなければならず、負担が増加する

日本の医療システムの問題

  • 日本の病院は中小規模の民間病院が8~9割を占める。民間病院は経営上のリスクから人材、設備、病床を簡単に増やせない
  • 日本の病院同士の連携が極めて弱い

お金の問題

  • 新型コロナの患者を診るのは通常の何倍も手が掛かる上、他の手術や診療もできなくなり赤字になりやすい
  • 新型コロナ患者を受け入れると、過酷な労働と割に合わない低賃金を理由に、看護師が退職し人手不足に拍車をかけた例もある

現場のお医者さんのご意見

インターパーク 倉持呼吸器内科院長 倉持仁先生

「5類に下げるべき」出雲雄大先生の主張について

2020年12月17日、日本赤十字社医療センター・呼吸器内科の出雲雄大先生が「報道ステーション」に出演し、「新型コロナを指定感染症から外して5類まで下げるべき」と訴えました。

このことは世のデマッター達を歓喜させましたが、放送された出雲先生の主張は

医療崩壊を防ぐために、他の病気やケガの患者も救うために、新型コロナに感染したみなさんの何割かは犠牲になってください

というものでした(私にはそう思えました)。

医療現場のひっ迫を解消するために、できるだけ自宅療養を促すべきという主張です。ですが、それは容態が急変した患者への対応が遅れる危険を伴うものであり、家庭内感染の危険、さらには感染拡大を助長する危険があるものでした。

第4波で自宅療養中に死亡する人が続出

新型コロナの第4波(2021年3月~5月)では感染者が自宅療養中に亡くなる方が相次ぎました。

コロナ「第4波」 自宅療養中に死亡倍増、48人に

出雲先生は、感染拡大の阻止をあきらめるような発言もされています。

周囲に感染が広がるというのはですね、もはや止めようがないのではないかと思います

つまり、出雲先生の「5類へ」の主張は、あくまでも医療崩壊を防ぐための犠牲を伴うやむをえない措置であり、根本的な解決案とは言えないものでした。

また、出雲先生は、2019年までのインフルエンザと2020年の新型コロナを同列で比較して「5類へ」の根拠を述べるなど、首をかしげざる得ないこともおっしゃってます。

「インフル患者は1週間で “200万人” だからインフルのほうが問題だ」の嘘

その他の主張

出雲先生はその他にも、「2類相当」のままだと、病院内のスタッフに濃厚接触者が出た場合、そのスタッフがPCR検査で陰性であっても2週間自宅待機せざるを得ない点などを指摘されていました。

参考記事

「5類にすれば医療崩壊しない」は嘘

https://note.com/osamu_iga/n/ne6b43fa2b2e9

2類は感染症病床での受け入れが前提なので、5類に変更したら一般病床が使えるので受入れ病院が増えると誤解したもの。

【デマ1】「指定病院に押し付けている」
実際は多くの病院が受入れ済みであり、ホテルや自宅での療養も増えている。逼迫しているのは重症者対応の方。急場凌ぎで一般病床を感染症病床に切り替えても、ICU設備や専門スタッフの不足は解消しない。
https://www.mhlw.go.jp/content/000683022.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/000664798.pdf

【デマ2】「法的条件を満たさない病院は受入できない」
逆に5類にすると病院側に受入れの法的義務が無くなり、病院から追い出され在宅で看取ることも増えると認識しておくべき

【デマ3】「インフルエンザと同じだから5類で十分」
別項「昨年のインフルの方が怖い。新型コロナは過剰反応だ」を参照。類を変えてもウイルスの危険度が変わるわけではない
https://note.com/osamu_iga/n/neb92e8607655

【デマ4】「インフルエンザ相当に見直された」
別項「新型コロナは指定感染症からインフルエンザ相当に見直された」を参照。
2021/2/13の改正で新型インフルエンザ等感染症に変更された。協力命令、入院勧告、罰金、政令により1類相当の措置も可能な、これまでの指定感染症より更に厳しいもの。
https://note.com/osamu_iga/n/n9bab0634c771

医療崩壊を食い止めた人々がいた──現場が教えるコロナ「第4波」の備え方

https://news.yahoo.co.jp/articles/2c8ff3b08d0e17896c1e6f2687bc58431de3476e?page=1

コロナ感染者数が減っても、なぜ医療逼迫が続くのか

https://www.nippon.com/ja/in-depth/d00690/

新型コロナ感染症、病床ひっ迫の本質的理由

https://www.jcer.or.jp/blog/babazonoakira20210203.html

<新型コロナ>病床は世界最多、感染は欧米より少ないのに…なぜ医療逼迫?

https://www.tokyo-np.co.jp/article/79752

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