デマと知りながらデマを垂れ流している悪質かつ不審人物が多数います。騙されないように気をつけてください。

「ワクチン接種が始まってから救急搬送が激増」はデマ

デマの内容

デマッター

新型コロナワクチンの接種が(2021年2月に)始まってから、救急車のサイレンを聞くことが多くなった! 救急車で運ばれる人が激増してる!

ワクチンのせいだ! ワクチン危険! ワクチンやめろ!

と主張する人がいますが、デマです。

結論

デマです。

  • 日本の主要都市において、2021年の救急出動件数が例年と比較して特に多いということはありません。
  • 救急車で運ばれている人の搬送理由がなぜ分かるのでしょうか。ワクチンが原因だという根拠は全くありません。
  • いままで聞こえてなかった音が、その音を意識した途端に、急に聞こえだすことがあります。
  • 消防車・パトカーのサイレンを救急車のサイレンと混同してないでしょうか。

救急出動件数を年別に比較

各地の救急出動件数について、2021年とそれ以前の年で比較してみましょう。

なお、各地の行政機関・消防庁が統一したフォーマットでデータを公開していないため、なるべく人口の多い都市を優先的にピックアップし、必要なデータを入手できたものに限り掲載しています。

東京消防庁

東京消防庁の救急出動件数です(2022年1月7日現在。2021年のデータは速報値)。

2021年度が際立って多いわけではありません。むしろ過去5年と比較して少ないほうですね。

  • 2021年(令和3年)…743,726件(速報値)
  • 2020年(令和2年)…720,965件
  • 2019年(令和元年)…825,929件
  • 2018年(平成30年)…818,062件
  • 2017年(平成29年)…785,184件
  • 2016年(平成28年)…777,382件

ソース


東京消防庁 > 災害情報 > 災害・救急最新情報

東京消防庁 > 安心・安全 > 日常生活における事故情報 > 東京消防庁統計書一覧 > 第73回東京消防庁統計書(令和2年)>月、事故種別出場件数及び救護人員

東京消防庁 > 安心・安全 > 日常生活における事故情報 > 東京消防庁統計書一覧 > 第72回東京消防庁統計書(令和元年)>月、事故種別出場件数及び救護人員

東京消防庁 > 安心・安全 > 日常生活における事故情報 > 東京消防庁統計書一覧 > 第71回東京消防庁統計書(平成30年)>月、事故種別出場件数及び救護人員

東京消防庁>東京消防庁電子図書館>東京消防庁統計書一覧>第70回東京消防庁統計書(平成29年)>月、事故種別出場件数及び救護人員

東京消防庁>東京消防庁電子図書館>東京消防庁統計書一覧>第69回東京消防庁統計書(平成28年)>月、事故種別出場件数及び救護人員

横浜市(X掲載断念)

2021年度の出動件数が上半期分しか公開されていないため掲載断念。公開後に掲載予定。

  • 2021年(令和3年)…不明(※FDMA[総務省消防庁]のデータは数年前のものだったりするので注意)
  • 2020年(令和2年)…194,639件
  • 2019年(令和元年)…212,395件
  • 2018年(平成30年)…203,768件
  • 2017年(平成29年)…193,412件
  • 2016年(平成28年)…187,491件

ソース

トップページ>市の情報・計画>横浜市について>統計・調査>統計情報ポータル>オープンデータ>救急出場件数と搬送人員

大阪市

大阪市の救急出動件数です(2021年12月24日現在)。

2021年度が際立って多いわけではありません(グラフの2021年の数値は12月分を含めた予想値)。

  • 2021年(令和3年)…212,418件(11月分まで? 月平均19,310件なので、12月分までの予想は231,728件)
  • 2020年(令和2年)…217,430件
  • 2019年(令和元年)…245,105件
  • 2018年(平成30年)…242,612件
  • 2017年(平成29年)…229,013件
  • 2016年(平成28年)…226,048件

ソース

トップページ>市政>概要>統計情報>各種統計>消防統計>今年の災害件数

今年の災害件数 令和03年12月23日(木)現在

トップページ>市政>概要>統計情報>各種統計>消防統計>令和2年 救急年報

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名古屋市

名古屋市の救急出動件数です(2021年12月24日現在)。

2021年度が際立って多いわけではありません(グラフの2021年の数値は12月分を含めた予想値)。

  • 2021年(令和3年)…111,735件(11月分まで。月平均10,157件なので、12月分までの予想は121,892件)
  • 2020年(令和2年)…118,402件
  • 2019年(令和元年)…133,724件
  • 2018年(平成30年)…133,842件

ソース

トップページ>市政情報>統計>統計なごやweb版>(現在の位置)毎月の統計データ救急出動件数

札幌市(X掲載断念)

2021年度の出動件数が不明なため掲載断念。公開後に掲載予定。

  • 2021年(令和3年)…不明(※FDMA[総務省消防庁]のデータは数年前のものだったりするので注意)
  • 2020年(令和2年)…90,783件
  • 2019年(令和元年)…102,309件
  • 2018年(平成30年)…98,182件
  • 2017年(平成29年)…93,614件
  • 2016年(平成28年)…91,426件

ソース

ホーム > 防災・防犯・消防 > 急な病気・けが > 救急出動状況

ホーム > 防災・防犯・消防 > 消防・火災予防 > 消防出動情報 > 統 計(これは出動件数ではなく119番受付件数だった。実際の出動件数はこれより少ない値になる)

福岡市

福岡市の救急出動件数です(2021年12月24日現在)。

2021年度が際立って多いわけではありません(グラフの2021年の数値は12月分を含めた予想値)。

  • 2021年(令和3年)…71,148(11月分まで。月平均6,468件なので、12月分までの予想は77,616件)
  • 2020年(令和2年)…72,700件
  • 2019年(令和元年)…81,447件
  • 2018年(平成30年)…80,727件
  • 2017年(平成29年)…77,763件
  • 2016年(平成28年)…76,141件

ソース:福岡市ホーム > の中の救急医療・消防 > の中の福岡市消防局 > の中の消防局について > から救急統計|福岡市消防局

埼玉西部消防組合

埼玉西部消防組合の救急出動件数です(2021年12月24日現在)。

2021年度が際立って多いわけではありません(グラフの2021年の数値は12月分を含めた予想値)。

  • 2021年(令和3年)…33,190件(11月分まで。月平均3,017件なので、12月分までの予想は36,207件)
  • 2020年(令和2年)…34,948件
  • 2019年(令和元年)…38,871件
  • 2018年(平成30年)…37,982件
  • 2017年(平成29年)…36,673件
  • 2016年(平成28年)…35,551件

ソース:トップページ > 災害・統計情報 > 救急出動件数

埼玉東部消防組合

埼玉東部消防組合の救急出動件数です(2021年12月24日現在)。

2021年度が際立って多いわけではありません(グラフの2021年の数値は12月分を含めた予想値)。むしろ2021年度は少なめですね。

  • 2021年(令和3年)…18,429件(11月分まで。月平均1,675件なので、12月分までの予想は20,104件)
  • 2020年(令和2年)…19,621件
  • 2019年(令和元年)…21,884件
  • 2018年(平成30年)…21,722件
  • 2017年(平成29年)…20,781件
  • 2016年(平成28年)…20,380件

ソース:トップページ › 災害統計・年報 › 出動件数 › 出動件数

千葉市

千葉市の救急出動件数です(2021年12月24日現在)。

2021年度が際立って多いわけではありません(グラフの2021年の数値は12月分を含めた予想値)。むしろ例年より少なめですね。

  • 2021年(令和3年)…50,423件(11月分まで。月平均4,583件なので、12月分までの予想は55,006件)
  • 2020年(令和2年)…53,641件
  • 2019年(令和元年)…60,084件
  • 2018年(平成30年)…58,370件
  • 2017年(平成29年)…55,972件
  • 2016年(平成28年)…55,293件

ソース:ホーム > くらし・地域・手続 > 安全・安心のまちづくり > 火災・防火 > 消防局 > 広報資料 > 広報資料・刊行物 > 火災・救急統計

ファクトチェッカー氏による分析

ツイッターでファクトチェッカー氏も千葉市の救急出動件数を(月別で)分析していたので紹介します。

ワクチンのせいで救急搬送が増えたという主張を見かけました。千葉市のデータをもとに調べてみましたが、今年の救急出動件数は例年と変わりませんでした。特別下がった2020年と比べると多いですが、2019年より少ないです。「救急車のサイレンが鳴りやまない」というツイートが逆に心配です。


ファクトチェッカー氏

仙台市

ちょうど仙台市の救急出動件数の記事が出たところだったので、その記事を引用します。

2021年は出動件数が増えたという記事のようですが、2019年ほどではなく、2018年に並ぶかどうかというところですね。

仙台市の今年1~12月の救急車出動件数(速報値)が、2年ぶりに5万件を突破したことが23日、分かった。(中略)昨年は新型コロナウイルスの影響で8年ぶりに前年を下回ったが、今年はワクチン接種が進み、行動制限が緩和されたことが件数を押し上げたとみられる。(中略)
出場が最も多かったのは7月の4904件。前年同月と比べると987件(25.2%)増となった。市消防局は、平年より早い梅雨明けで7月後半の気温が上昇し、熱中症患者が増加したことが一因と分析する。
仙台救急出動、2年ぶり5万件超す 行動制限の緩和要因か | 2021/12/24 – 河北新報

岡山市

岡山市の救急出動件数です(2021年12月24日現在)。

2021年度が際立って多いわけではありません(グラフの2021年の数値は12月分を含めた予想値)。むしろ例年より少ないですね。

  • 2021年(令和3年)…27,897件(11月分まで。月平均2,536件なので、12月分までの予想は30,433件)
  • 2020年(令和2年)…29,733件
  • 2019年(令和元年)…33,103件
  • 2018年(平成30年)…33,997件
  • 2017年(平成29年)…32,074件
  • 2016年(平成28年)…31,453件

ソース

ホーム>市政情報>統計情報>防災・消防関係>月別救急出動件数

ホーム>市政情報>統計情報>防災・消防関係>年別救急出動件数

意識すると聞こえだす-「カクテルパーティ効果」

普段、意識してないときは聞こえないけれど、意識しだすと聞こえる音・気になる音というものがあります。

そのような現象を「カクテルパーティ効果」と言います。

「救急車のサイレン音が増えた」という話を人から聞いたことにより、実際には増えてないにもかかわらず、救急車のサイレンを意識するようになったために、サイレンが増えたように思い込む可能性があります。

「カクテルパーティ効果とは」で検索

消防車やパトカーのサイレンと混同してませんか

消防車やパトカーのサイレンを、救急車のサイレンだと勘違いしてないでしょうか。

救急車のサイレン

救急車のサイレンは「ピーポーピーポー」という音です。

パトカーのサイレン

パトカーのサイレンは「ウーーーウーーー」という音です。

消防車のサイレン

消防車のサイレンは、パトカーの「ウーーーウーーー」と似ていますが、火災現場に向かっているときは「カンカンカン」という警鐘音が追加されます。

火災以外の救助・救急支援・警戒などで出動するときは「ウーーーウーーー」のみです。

ブログ主用メモ

FDMA(総務省消防庁)>HOME>消防本部サーチ」に記載されている救急出動件数は数年前のデータだったりするので注意。

(例)